子どもの急性中耳炎と滲出性中耳炎。鼓膜切開の体験談

子どもの中耳炎って、本当に悩まされますよね。

長男は全く中耳炎にならなかったのに、次男はかなり悩まされています。

 

2018年7月にグアムにいったんですが、飛行機に乗るために中耳炎との長い闘いの末、中耳炎に勝ち、グアムを満喫することができました。

 

 

1歳の時はじめて中耳炎になりました。

鼓膜が破れて、膿が出てきて、ビックリ。

すぐに近所の耳鼻科に行って、急性中耳炎だったことがわかりました。

この時、主人の実家に飛行機で帰省する二日前だったんですが、先生に飛行機には乗れないと言われて、私と次男だけ行けなかったという苦い思い出があります。

 

この耳鼻科の先生が怖くて、私が行きたくなかったため、中耳炎の症状が出た時は小児科に行って、抗生物質で治す、ということをしていました。

 

そして3年ほど経過して次男が4歳の2月。

少し耳の聞こえが悪いかな?と思うようになりました。

ネットで調べてみると、滲出性中耳炎というのがあるらしい。。。

小児科で診てもらっても、「少し鼓膜が赤いかな。耳鼻科でよく見てもらった方が良いかも」ということでした。

近所の耳鼻科は怖いから嫌。

そこで隣の駅にある耳鼻科は口コミでみてみると、先生が優しく、小児耳鼻科に強い先生らしい。

隣駅の耳鼻科に行ってみることにしました。

 

先生はやさしくて、看護婦さんたちは子どもの扱いにとても慣れていました。

患者さんも子どもが8割でした。

次男は耳鼻科の検査機器に少々ビビッていましたが、痛いことはされなかったので、おとなしく診察させていました。

診察の結果は予想通り滲出性中耳炎。

急性中耳炎は鼓膜の内側に膿が溜まっているのに対して、滲出性中耳炎は鼓膜の内側に水が溜まっているというもの。

聞こえの検査も、良くなくて、今まで耳鼻科に連れてこなかったことを反省します。

滲出性中耳炎は完治に時間がかかりますが、治れば、聞こえは通常に戻ります。

この日から耳鼻科通いが始まりました。

 

この時すでにグアム旅行は予約済。

なんとかして完治させなければ!

 

しかし数日後鼻水が出てきて、早速耳が痛いと言い出します。

耳鼻科に行くと、急性中耳炎。

初の鼓膜切開です。

鼓膜切開をすると膿をすぐに出すことができて、急性中耳炎を早く治すことができます。

でも、「鼓膜切開」なんて、なんともおそろしくないですか?

自分だったら絶対やりたくない!

でも子どもにはやらせないといけないんです。

心苦しい。

 

一応手術なので、承諾書にサインをします。

麻酔を染み込ませた綿を耳に入れて20分ほど待ちます。

もう一度診察室に呼ばれて、メスで切開します。

切開後は膿を吸引機で吸い取り、薬を入れて終わり。

これを両耳です。

もうね、大騒ぎですよね。

でも先生も看護婦さんも慣れてるから苦しい時間はすぐ終わります。

次男にとっては、トラウマです。

鼓膜切開後の注意事項を聞いて、飲み薬の抗生剤、点耳薬を処方箋で受け取りました。

 

急性中耳炎での鼓膜切開は、翌日か翌々日にまた来院する必要があります。

翌日も耳鼻科に行くなんて、絶対嫌がるよ~って思ったんですが、先生も看護婦さんも「明日は病院に来るけど、明日は今日みたいなことは絶対にしないよ。約束するよ。」って言ってくれたので、翌日もなんとか耳鼻科に行ってくれました。

翌日の経過は順調で、切開によってでてきた膿や水をもう一度掃除してもらいます。

次は5日後にまた経過観察です。

 

5日後。

耳をみてみると、急性中耳炎は治って、滲出性中耳炎に戻っていました。

滲出性中耳炎→急性中耳炎→滲出性中耳炎のループの始まりです。

滲出性中耳炎ではあまり鼓膜切開はしない先生なので、薬を飲みながら様子を見ます。

 

数週間して急性中耳炎になり2度目の鼓膜切開、そして急性中耳炎は治ったものの、また滲出性中耳炎に戻ります。

 

3月末の春休みに主人の実家に飛行機で帰省する予定でした。

以前の嫌な思い出があったので、事前に先生に相談していました。

滲出性中耳炎でも、飛行機に乗れないことはない、という見解。

このあたりは先生によって意見が分かれると思います。

飛行機に乗る前日に耳鼻科に行き、滲出性中耳炎での鼓膜切開をしました。

鼓膜に穴をあけて、飛行機に乗る作戦です。

これで気圧が変化しても大丈夫なはず。

2泊の予定なので、帰りの飛行機も鼓膜の穴は塞がっていないかな。

鼓膜切開すると私はわかっていても、「今日は痛いことしないはず~」って次男をだまして耳鼻科にいきました。ごめんよ。

でも切開しないと飛行機乗れないんだ。

鼓膜切開には慣れず、まだ大騒ぎですが、手術はすぐに終わる。がんばれ。

ちなみに滲出性中耳炎の鼓膜切開は翌日に病院で診てもらう必要はありません。

 

鼓膜を切開したおかげで飛行機に乗って帰省することができました。

耳が痛くならないか心配でしたが、全く痛みはなかったみたいです。

一安心。

 

帰ってきてから先生に診てもらうと、鼓膜の内側に少し空気が入り始めていて、良い兆候がみられる、とのこと。

「先生、今度は7月にグアムにいくんです!!!!」

と早い段階から相談しました。

 

・少し良い兆候もでているので、鼓膜切開を何回かすれば滲出性中耳炎がなおるかもしれない

・チューブを入れる方法もあるが、海やプールで思いっきり遊べるように、チューブではなく、薬と鼓膜切開で治す方向でいこう

とおっしゃっていました。

鼓膜切開するのかい!と思いながらも、少し希望が見えました。

 

このまま順調に滲出性中耳炎が治るかと思っていたんですが、やっぱりダメ。

ゴールデンウィーク前にまた急性中耳炎です。

この日は土曜日で、いつもの先生の診察ではありませんでした。

土曜日の先生は「急性中耳炎ですが、切開しますか?」って私に聞くんです。

いつもの先生なら有無をいわさず鼓膜切開なんですけどね(-_-;)

「いや、薬だしてください」って言ってしまいました。

だって、鼓膜切開かわいそうなんだもん('ω')

抗生剤は普通に効いて、痛みはいつも通りすぐに引きます。

数日後の診察では、滲出性中耳炎ではあるけど、少し空気が入っている状態でした。

 

ここで、少し薬の説明を。

急性中耳炎の時

→抗生剤+腸整剤の粉薬

   カルボシステイン(中耳にたまった液体を出しやすくする薬)

   点耳薬(抗菌剤と炎症を抑えるもの2種類)

を処方されました。

 

滲出性中耳炎の時

→アレルギーの治療薬(鼻水を管理するため)

   カルボシステイン(中耳にたまった液体を出しやすくする薬)

を処方されました。

 

薬を飲ませ、鼻をかませて、鼻水吸引機で鼻水を吸う毎日が続きました。

まだうまく鼻をかむこどができない子どもの場合、鼻水を吸引してあげるのは、とても大事なことらしいです。

1日に何度も何度も吸ってあげます。お風呂上りは鼻水が緩くなるので、絶好のチャンスです。

夜中もこいつ鼻水つまってやがるぜ。。。ってときありますよね。

枕元に吸引機を常備しておきましょう。

隣でジュルジュルされて睡眠を妨げられるより、一度自分が起きてしっかり吸ってあげたほうが、お互いにその後熟睡できます。

 

うまく吸えないというお母さんも多いと思います。

「ママ鼻水とって」はおすすめです。以前ほかの吸引機を使っていましたが、鼻にうまくフィットせず、あまり吸えませんでした。

鼻水を吸ってあげる場合、軽く吸うくらいではとれませんよ。

肺活量の検査くらい息を吐いてから、思いっきり吸います。

吸うのは力強く、でも子供の鼻の内側を傷つけないように注意しましょうね。

鼻水がたくさんとれると、達成感がありますよ。

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薬がなくなるころに耳鼻科に行き、経過観察をしてもらいます。

5月からは病院に行く度に、少しずつ良くなり、5月以降は鼓膜切開することなく、ついに、6月の末についに正常な鼓膜になりました!

聞こえも回復します。

嬉しいけど、また鼻水でたら大変だと思い、7月に入っても毎日薬を飲ませていました。

グアムに行く4日前、旅行前最後の診察で、「飛行機、乗れますよ。楽しんできてくださいね。」と言われました!

グアムに間に合った~!!先生ありがとうございます!

 

グアムから帰ってきてから2か月後、1度だけ急性中耳炎になりました。

その時は耳鼻科の休診日だったので、かかりつけの小児科にいきました。

ずっと耳鼻科に通っていたということも伝えます。

耳をみるとやはり急性中耳炎。抗生剤をもらい、薬がなくなったら耳鼻科にいくように、と言われました。

また滲出性中耳炎に逆戻りかな。。。と思って耳鼻科に行くと、鼓膜は正常でした。

一度しっかり水が抜けると、急性中耳炎と滲出性中耳炎のループは途切れるのかも?!

 

それで現在に至ります。

息子は鼻をかむのがうまくなりました。

このままもう中耳炎にならないことを心から祈ります。

 

滲出性中耳炎を治すにはかなり時間がかかりました。

通院も大変です。

でも、薬を飲む、鼻をかむ、鼻水を吸引することを続ければ、治るかもしれません。

もちろん、チューブを入れざるを得ないケースも多いかもしれませんが、次男のように治ることもあるかもしれません。

 

中耳炎の治療に関しては、鼓膜切開をする先生と、切開しない先生と両方います。

自分が信頼できる先生を探すのもとても重要だと思います。

 読んでくださったお子様の中耳炎がよくなりますように。

 

2020年2月13日追記

息子は6歳になり、もうすぐ小学校入学です。

以前から小学校に上がるころには、中耳炎になりにくくなるよ、と聞いていました。

グアム旅行の2か月後に中耳炎になったのが最後で、1年半以上中耳炎になっていません。

グアムの1年後にはアメリカにも行きました。

アメリカの直前に花粉症で鼻水が出ていて、心配だったので久々の耳鼻科にかかりました。

耳は問題ありませんでした!

先生に相談すると、搭乗直前にステロイドが配合された点鼻薬をすると安心ですよ、と言われ、処方していただきました。

信頼できる先生に相談するのが一番ですね!